自動販売機が日本で普及した理由

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便利さで選ばれてきた自動販売機

自動販売機が主流になった時期

日本で自動販売機が本格的に広まったのは、1960年代です。
戦後の高度経済成長期の真っただ中でした。
この時期に、飲み物やタバコを売る自動販売機が街に増え始めます。
今では当たり前の風景ですが、当時は新しい光景でした。
高度経済成長期に入ると、工場やオフィスが全国で増えました。
深夜まで働く人も珍しくありません。
ただ、その時間になると小売店は閉まっています。
当時のコンビニはまだ数が少なく、夜の買い物先は限られていました。
昼間のように買い物ができず、多くの人が困っていました。
そこへ24時間動く自動販売機が現れ、悩みが解決します。
無人で売れる点も大きな利点でした。
24時間営業の店を増やすより手軽なため、工場やオフィスで導入が進みます。
駅や工場の敷地にも、次々と置かれていきました。

日本は治安が良い

街のあちこちに自動販売機が並ぶ光景は、日本では見慣れたものです。
しかし海外では、こうした景色をあまり見かけません。
理由は治安の差にあります。
治安の悪い地域に置けば、機械を壊されて中の現金を奪われる恐れがあるからです。
日本ではその危険が小さく、安心して設置できました。
だから台数が伸びたわけです。
もう一つの理由は、支払いの習慣にあります。
日本は長い間、現金でのやり取りが中心でした。
海外では紙幣や電子決済が主流の国も多く、事情が異なります。
お金を入れて商品を買う自動販売機の仕組みと、うまくかみ合ったのです。
硬貨の規格が整っていた点も追い風になりました。
投入口や識別機構の技術が高かったことも、普及を後押ししています。
安全な環境そのものが、日本の自動販売機を支えてきました。


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